発起人が一人の会社設立の依頼
定款認証までのステップ
仕事受注の経緯と準備
こんにちは。
今回は、株式会社設立のお話です。
会社設立の依頼は、知り合いからの紹介でした。
会社設立は、ここしばらくやってないし、専用ソフト(アドビアクロバット)もないからちょっと悩んでいました。
というのも準備に時間がかかるとせっかくお話を持ってきてくれた知り合いと、設立したいお客さんに迷惑がかかるからです。
しかしこういうご縁を大切にしたいので、結局やらさせていただくことにしました。
株式会社を作る際に、最初に立ちはだかるのが定款の認証です。
定款認証は公証役場で行います。
紙で定款を作成して、認証をしてもらうと、印紙代で4万円かかりますが、電子で作成して認証してもらえば、この費用はかかりません。
そのため、今は電子定款が主流となっています。
しかし、電子申請をするためには、色々と準備が必要ですが、これをクリアして定款認証してもらえれば、80%会社は出来たようなもので、あとは法務局で登記するだけです。
まず準備と手順は次の通りです。
- 会社の名称とか目的を決めたりする
- 同じ会社名が近隣にいないか確認する
- 定款作成し、公証人の先生にご確認いただく
- 定款に電子署名し、電子申請
- 公証役場に訪問
- 法務局で登記
公証役場
公証役場は、特に指定の場所はありませんので、自分が行きやすいところを選びます。
公証役場を選んだらまずは電話します。
「定款の認証をしてほしいんですけど」
そうすると、受付の女性が優しく段取りを教えてくれます。
大体やることは、どこも同じですが、必要書類と定款(案)をメールなどで、あかじめ公証人の先生に送って確認してもらいます。
公証人の先生の確認が完了したら、いよいよ定款に電子署名し、電子申請するという段取りになります。
事前に公証役場へ送付する書類
- 発起人の印鑑証明書
- 発起人の免許証写し
- 実質的支配者となるべき者の申告書
- 定款
実質的支配者となるべ者の申告書というのは、日本公証人連合会のホームページから取り寄せることができます。
このような書類です。
電子署名と電子申請
次は、電子署名と電子申請です。
電子署名と電子申請ために必要な準備物は次のとおりです。
- アドビアクロバットをインストール
- マイナンバーカード(電磁的記録付)
- カードリーダー
- sigh pdfをインストール
- 申請用総合ソフトをインストール
手順
1.マイナンバーカード入手
2.カードリーダー入手
3.Adobe Acobatインストール
4.sigh pdfインストール
5.申請用総合ソフトインストール
まずは、マイナンバーカードとカードリーダーが必要です。
私のカードリーダーは、1800円くらいのこのようなものを使いました。
そして、アドビ・アクロバットというアプリをインストールする必要があります。
このソフトは、一般的な無料アプリのアドビリーダーと違い有料になります。
私は、月々払い(約2500円)のプランでインストールしました。
※以前、無償お試し版を使ってしまったので使えないためです。
その次は、「登記ねっと」というサイトにアクセス。
自分の申請者情報を登録しましょう。
それが終わったら、PDF署名プラグインである「sigh PDF」をインストールします。これは、PDF形式の定款に電子署名するために必要なソフトです。
ついでに、申請用総合ソフトもインストールしておきましょう。
これで、電子署名と電子申請の準備がそろったので、定款に電子署名して電子申請となります。
この時に、マイナンバーカードとカードリーダーが活躍することになります。
次はいよいよ申請用総合ソフトを使って電子申請します。